筆絵タッチの描き方 応用編:様々な線②
2013/11/25 19:40
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①に引き続き、太筆以外の筆ツールの説明をしていきましょう。
この記事では「金ブラシ」「かすれ」について、今までに書いて載せた絵を使用して説明します。
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金ブラシ

使用イラスト コッペリア 2013/11/07 yata
この絵では金ブラシを背景に使用しています。背景の壁や床の部分です。
特徴はこの独特のかすれ感ですね。個人的な感覚で言ってみれば金ブラシの
感じは「インクの少なさによるかすれ」によく似ています。
インクが少なくなってきた筆ペンを使うと、全体的にかすれた感じになりますよね?
あんな感じです。
私は背景の陰影を付けるのに使ったり、この絵だったら木目を表現するのに
使ったりしていますが、人間の陰影に使用しても面白いと思います。
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かすれ

使用イラスト 筆まくらblogTOP 2013/10/20 yata
短い期間ブログのTOPだった絵です。この絵では主線の一部、そして背景全てを
「かすれ」ツールで書いています。
主線に用いるときはインク量を多くして独立した線として見えるように描き、
背景ではインク量を少なくし、よりかすれ感を出して街の暗さと雨を表現しています。
かすれツールの特徴は一言で言うなら「荒らさ」ですね。
太筆のようなきれいな一本線ではなく、線の書き始め、書き終わりがゲジゲジとしていて
脇もまとまらず線として本当に荒い感じです。(インク量の調整でまた変わりますが)
書き心地は毛筆というよりも、平たいハケのような感覚かな、と思います。
荒い線ですのでキチッキチッとした絵には向いていないツールですが、
この絵のように雑な雰囲気のある絵を書くにはたいへん向いています。
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さて、これにて筆絵タッチの書き方 応用編を終了致します。
影の入れ方と、すべての筆ツールの説明も一応は終わりましたので。
実際今の時点でこれ以上説明することが浮かばない、というのが
正直なところですが(;´Д`)
これからは気ままにイラストを書いていこうとは思いますが、そのイラストになんのツールを
使ったかや、新しい表現に自分で挑戦した時にどのように書いたかなどを、
その都度説明していきたいと思います。
それでは。

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