筆絵タッチの描き方 応用編:様々な線①
2013/11/25 18:55
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今回は影+様々な筆ツールの説明をしていきましょう。まずは下描き

次は基本通りに主線(太い線)+書き込み線(細い線)で清書します。

主線に太筆、書き込み線に太筆とスクールペン。
これで下地は完了。
次のイラストから応用編の影+様々な線に入ります。
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応用編

まずは「応用編:影」で説明したように、影にしたい部分をピンクで塗ります。
このイラストの場合はそれ程影にする部分がないので小範囲ですが、
影を多用したい方は「影にする部分は書き込み線を入れない」のを
お勧めします。
どうせ塗りつぶしてしまうものを書く必要はありませんからね。
ですが「まずは全体の雰囲気をつかんでから影を塗りたい!」という方は
全て書き込んでからでもまったくかまいません。そこは個人の自由ですね(・∀・)

ピンクの部分を黒にしました。あと隙間を埋めるなどの細かい修正をし、
サイドの髪を白いスクールペンで書き足しています。
ここで絵を完成させてしまうのもありですが、今回のテーマは「様々な線」。
ですので他の筆ツールを色々と使ってみましょう。
illuststudioで使用できる筆ツールは
・太筆
・濃い筆ペン
・のびる筆ペン
・金ブラシ
・かすれ
・飛沫
になりますが、私が主に利用しているのは太筆ですので、
この「様々な線①」では「伸びる筆ペン」と「飛沫」を使用してみましょう。
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伸びる筆ペン

のびる筆ペンです。太筆で書いた主線の上に重ねるように書いてみました。
伸びる筆ペンの特徴は筆圧の強弱により、「出だしを太く、後は流れるように細く」
線を書けることです。
実際のお習字を想像してみてください。
まず筆を半紙において、筆をゆっくり上にあげながら線を引くと徐々に細い線に
なっていきますよね?ペンタブでは実際に上に上げると線は途切れてしまいますが、
そこを筆圧の強弱で調整しています。
最初に強めにペンタブにペン先を押し付けて、和らげながら引く、そうすると
きれいな伸びる筆線が引けます。
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飛沫

飛沫です。ペンタブにペン先をチョンっとのせると、墨汁が半紙に落ちて
滲んだような、まさに「飛沫」を描写することができます。この絵では
よくわからないので別のイラストをちょっと引用します。

前に書いたこの絵は下部分に飛沫ツールを使っています。
この絵に使ったようにするのが本来の用途に近いのでしょうが、

今回の絵ではそれを「線」として使用しています。見ての通り滲んだような、
水墨画のかすむ山脈に用いられるような、柔らかな描写になります。
はっきりとした絵を書く時は、主線にするのには向いていないかもしれませんが、
この絵のように陰影をつけたりするのに便利です。
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+α

使用イラスト:お人形 Dolly 2013/11/25 yata
涙とセリフを足してます。
筆タッチの書き方 応用編:様々な線①でした。
②では前に書いた絵を使用して「金ブラシ」と「かすれ」について説明していきます。

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