筆タッチの絵の描き方 基本編①-2人物
筆タッチの絵の描き方 基本編①ではすでに描いてある絵を元に説明をしましたが、
今回はまず下書きを用意し、そこから実際にilluststudioでどのように描いているかを
みていってみましょう。

今回はこの絵を下書きの状態から追って説明していきます。

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*下書きの用意 <Make your draft for practice>
まず下書きの絵を用意しましょう。アナログで書いたものをスキャナで取り込んでも、パソコン上でデジタルで書いてもOKです。
今回の絵はアナログの鉛筆で描きました。下書きの時点でどこまで書き込むかはそれぞれの好みですので、好きに書いてみてください。
I draw this illustraion by pencil for the explanation and the practice.
①主線を描く <Drawing Main(bold) Lines>
まずは左側のツール欄から「筆ツール」を選びましょう。
すると右側の赤丸部分に筆ツールの種類が出てきますね。
種類は太筆、濃い筆ペン、のびる筆ペン、ブラシ、かすれ、飛沫の六種類です。
今回主線には一番上の「太筆」を使ってみます。
・・・とその前に余白部分が多いのでちょっと「キャンバスサイズの変更」で
絵を小さくしときますね。
では改めまして太筆で主線を描いて行ってみます。
②まずは人物のみの主線を描く <Drawing Main Lines of Person>
はい、このような感じになりました。基本①で書いたように主線は人物、、または
モノの「輪郭」を取るのに使います。
主線のみで大体キャラクターのフォルムがわかるように、ということですね。
そしてデジタルで描く場合、アナログと違って線を後で簡単に消すことができます。
なので重なる部分があっても気にせず勢いよく描いてしまいます。
③小物の主線を描く <Drawing Main Lines of
Objects>
人物以外の小物も太筆で描いていきます。
この時人物主線はoffにして描いたほうがわかりやすいと思います。
重なる線が多いとごちゃごちゃして見づらいですからね。
主線も可視状態で見るとこうなります。
そうしたら重なっている部分を消しゴムツールで消してしまいます。
この時点で人物主線と小物主線は合体させて一つのレイヤーにしてしまった方が
さっぱりします。まあ、そこは人によりけりではありますが・・・
下書きoff状態ではこのようになります。人物の輪郭も物の輪郭もちゃんと
描けているのをチェックしましょう。
④書き込み線(細い線)を入れる <Drawing delicate
lines>
今回細い書き込み線はスクールペンで入れていきます。
前髪に線を入れてみました。書き込み線はなるべく等間隔に描くと丁寧に見えます。
髪、爪、袖、帯、などに書き込み線を入れ終わりました。
次は小物です。

こちらも同じくスクールペンで。花飾りや葉脈、まりの糸を描き込みました。
これで人と小物の主線、書き込み線は80%は完了です。
さて、まだ主線も書き込み線も入れていない場所がありましたね。
それは・・・

そう、顔と植物のつる部分です。
この二つも太筆+スクールペンで描いてもなんの問題もありませんが、
せっかくなので違う筆ツール、「のびる筆ペン」を試してみましょう。
まずは植物のつる

顔にかかっているつるを描きました。

次は右側のなびいているつる部分。このように動きがある箇所は、あえて
大胆な筆使いにすると味がある絵になります。

このようになりました。
次は顔です。引き続きのびる筆ペンで書き込みます。

このように、あまりくっきりとした感じではなく少しかすれた感じになりました。
全体を見てみると・・・

こうなりました!
この時点で下描きにあった線は全てなぞりましたので完成と言ってもいいでしょう。
ですが、筆絵の楽しみの一つはなんといっても「書き込み」。
まだ書き込めそうなところがありますね?
ここからは下書きなしですが、「模様」をかいてみましょう。
⑤模様を描く <Making patterns>
模様を入れられる場所がどこかといえば、「余白ならどこでも」と言いたいところですが、
簡単に入れられるところといえば「服」ですね。この絵なら手に持っている「まり」にも
少し入れられそうです。

では着物に模様をいれてみましょう。模様は自分の好きなものなら
なんでもいいです。ロシア民族衣装の柄でもモザイク文様でもなんでも・・・
自分が「これがいい」と思うものを入れてみてください。
思い浮かばなかったら模様集などを参考にするのもいいでしょう。

頭に花がついていることから植物つながりで、脚部分には「成長する植物」のモチーフを、
袖部分には「水に流れる葉っぱ」のモチーフを入れてみました。
まりには小さな花柄、帯は特に模様ではありませんが少し硬そうな質感を出したくて
縦線を入れてみました。帯紐や髪留めにも線を入れています。

これで完成です!
今回は人物の練習ですので背景は特になしです。
さあ、どうだったでしょう?アナログで描くときとやり方はだいたい同じですが
アナログと違って「はみ出さないようにしなきゃ」とか「ここで失敗したらすべて台無し」と
いうのがないのでだいぶ気楽にかけたと思います。
アナログの一期一会もいいんですがね。こちらは「線のあそび」などは少ないけれど言ってみれば「安定」があると言えます。
それでは。デジタルでの筆イラストの基本説明でした。
是非参考になさってください(。・ω・)ノ゙

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