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筆タッチの絵の描き方 基本編①人物 

2013/10/21  21:53
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hude

筆タッチイラストの醍醐味は線の強弱にあり!
The attraction of Japanese fude illustorations is bold lines 
and delicate lines !


ということで私がどのように筆タッチイラスト絵(以下長いので筆絵)を描いているかをちょっと書いてみたいと思います。「これから筆絵を描いてみようかな~」とか思ってる人や「イラストソフトを持っているけどイマイチ使わないわ~」という人の参考にでもなれば・・・
というか皆一緒に筆絵描こうぜ!と言いたいがための説明ページです。


まず私のスタンダードな筆絵の描き方について説明したいと思います。使う筆の種類は
違っても基本はすべてこの描き方になりますので、ここから始まり応用につながります。

ではこのイラストを使って説明してみましょう。
hude

これはHPのTOP画像です。
使用ツールはIlluststudioの「太筆」「のびる筆ペン」「スクールペン」。

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太筆・・・太く力強い筆線が引けます
のびる筆ペン・・・筆圧を和らげれば線を細長く伸ばせます
スクールペン・・・漫画に使うペン先の一種で等しい太さの線を引けます


背景はひとまず置いておいて、人物に注目してください。
出だしでも書きましたが筆絵は線の強弱、もっと簡単に言えば太い線と細い線を描き分けることが重要です。太く書くべき線は太く、細く書くべき線は細く、それを意識するだけで絵の存在感がグっと増します。

では実際に太い線と細い線をどこに使うべきかをイラストを使って順に見ていきましょう。

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太い線(bold line)

どこを太く書けばいいのか?それはずばり主線です。
主線とはどこを指すのか?といえば、漫画的な言い方をすれば人物や服、物体の輪郭ですね。

人物の輪郭(person's figure)
hudesetumei1
こんな風だったり

服の輪郭(clothes' figure)
hudesetumei3
こんな風だったり

それでは主線のみの状態とそうでない状態とを比べてみると・・・

主線のみ                        
                               
hudesetumei4
主線+細い線
hudesetumei5

だいぶ違うのがわかりますね。(ちょっと主線のみの方の線が荒いですが(;^ω^))
主線は「そこに描けば大体絵の全容がわかる」、というところに用います。

つまりは太い線とは輪郭に使うべきだと言えます。


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細い線(delicate lines)

では太い線の反対の細い線はどこでつかうのか?それは大げさに言ってしまえば主線以外のすべてです。
ちょっと乱暴なまとめ方ですかね・・・( ´_ゝ`)
ぱっと浮かぶ例を挙げていきますと・・・これまた漫画的な考え方になりますが、髪の毛、服のシワ、模様、顔・・・こんなところでしょうか。

では髪の毛
hudesetumei2
髪の輪郭は太い線で髪の流れは細い線(スクールペン)で描き込んでいます。

模様
hudesetumei6
頭に巻いてる布の模様(スクールペン)

そして顔
hudesetumei7
顔は一番主線との対比を気をつけて描くべきだと思います。(太筆)

筆絵では細かい服のシワを描く事はあまりないので今回は除外しますが、細い線は以上のような箇所、つまりは太い線(輪郭)の中側に使用するべきだと言えます。



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つまり太い線と細い線を使い分けると・・・

たいへんメリハリのある絵になります!これは筆絵だけに言えることではありませんが、すべてを同じ太さの線で描くと非常にのっぺりとした絵になってしまいます。この「輪郭は太く、中は細く」の基本を押さえれば「それっぽく」、ズバリ言ってしまえば筆の扱いに慣れてなくてもなんとなく格好いい絵に見えちゃいます。

これはアナログで筆絵を書くときにも使える手法ですので(実際アナログ描いてた時はこのやり方でした)筆、もしくは筆ツールで絵を描こうと思っている方は是非参考にしてください。





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追記
見た頂いた方の中には「あれ?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
私は筆絵とはいっていますが、実際は筆ツールのみではなく別のツール(今回の場合さじペン)も併用して描いています。「それって趣旨と違わない?筆の絵なんでしょ?」と思われるかもしれませんが、私は筆とは、それ単体で使うだけではもったいない大きな可能性を秘めたツールだと考えています。

もちろん筆のみの絵はそれだけでも美しいです。
しかし、他のツールや他のジャンルの表現を筆と組み合わせて使うことは、今までにない新しい表現を生み出すとても有意義なことだと思うのです。なので私はイラストを通して、筆というツールの可能性をもっと追求していくつもりです。
私が描く絵は他ツールを組み合わせはしますがあくまでも筆ツールが主体です。よってこれからも自分の筆ツールを用いた絵を「筆絵」として表記していきたいと思います。



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